論語はご存じのとおり、孔子様のお考えを主に述べたものです。その時々に孔子様が考えられたことが、述べられています。ですから、私たちはその発言の状況をよく判断して考えるべきです。お釈迦さまもそうですが、何か壮大な体系を作るよりも、日々の細かな問題点を誠意をもって解決されていったのが孔子様だと思います。
論理的に儒学の体系をわかるには大学のほうが分かりやすいかもしれません。ものごとの認識を正しくし、正しい知識を得て、意図を誠実に行う・・・と素晴らしい世界が実現するということです。
実は神道の随神(かんながら)というのも、神様の世界のような世界の原理にしたがうことであり、論語や大学に通じるものがあるような気がいたします。