中江藤樹先生は、人格的に非常に高い方だと思います。藩政改革とか目立った実務上のことはされていないのですが、次のようなお話でむしろそれ以上のことをされたのかもしれないと思います。
中江藤樹先生がいらっしゃる地方で、飛脚が馬に乗り、200両という大金がないことに気がつきました(現在の価値で1000万円から2000万円でしょうか)。
しかし、馬子がその金子を飛脚に届けてきたのです。しかもお礼はいらないとのこと。飛脚はなぜこのような身分のものが立派な態度なのかを知りたくなりました。
馬子は、藤樹先生がいつもいわれていることをしたまでであるということでした。人をここまで感化できることは素晴らしいですね。