政事は大小軽重の弁をうしなうべからず。緩急先後の序を誤るべからず。佐藤一斎 重職心得箇条 せいじはだいしょうけいちょうのわきまえをうしなうべからず。かんきゅうせんごのじょをあやまるべからず。
ものごとは重要度に応じて優先順位をつけましょう。
佐藤一斎は江戸時代後期の儒学者で、勤めていた岩村藩の人々に伝えたものですが、150年のちでも十分に説得力のある議論を展開しています。
たとえば現代の経営思想の大家であった、ピータードラッカーが「優先順位を決まることによって、よき意図が成果をあげる目標へ、洞察が行動へと具体化する。・・優先順位が基本的な戦略と行動を規定する。」といっています。 そして1、過去ではなく未来を選ぶ。2問題ではなく機会に焦点を合わせる。3横並びではなく独自性をもつ。4無難で容易なものではなく変革をもたらすものを選ぶ。
といっています。
事業をされている方は、重要なものに焦点をあてることが必要です。細部に神が宿るというのも真実ですが、細部の努力が生きるためには重要な業務が確実にできていることが必要だと思います。